理事長ご挨拶
令和2年春、藤田一清先生の後任として医療法人社団 潤清会 端野病院 理事長に就任致しました。当院が国道39号沿いに位置することから、「大雪の日に立ち往生する車が出て、昭和49年に36名、昭和54年には120名の方を病院に泊め、寝具と食事を提供した」という逸話を藤田先生から伺いました。医療にとどまらず、地域との結びつきを大切にしてきた当院の伝統を今後も踏襲していきたいと考えます。
当院は昭和47(1972)年の開院からオホーツク圏の精神科医療を支え、間もなく半世紀を迎えます。この間、向精神薬の発達もあり、精神科医療の中心が入院から在宅医療へと変遷してきました。
当院でも「療養期~回復期~在宅の切れ目のない医療提供」を目標に掲げ、令和2年6月に管内精神科で初となる「指定居宅介護支援事業所 アザレア」を開設しました。令和3年春より「もの忘れ外来」を開設することで、認知機能の評価、日常生活におけるアドバイス、訪問看護・介護の導入など、より細かい医療提供をしてまいります。入院医療においても、病室改修やギャジアップベッド増加を進め、より介護度の高い患者さんへの対応が可能となっています。また、新型コロナウイルスによる生活の変化にともない、オンライン診療および、在宅訪問診療の導入を積極的に検討しているところです。
「以前とちがって、自分の力を発揮できない」「何をしても楽しめない」「明日に、少しの希望も持つことができない」「ここぞという時に不安で苦しくなる」「眠れないことが不安で夜が怖い」「とにかく体がだるく辛い、でも検査では異常がない」「家族の介護に疲れ切った」等々。少しの勇気をもって、私たちのもとにご相談ください。
精神科病院は決して敷居の高いところではありません。当院では、個人の診療情報は完全に守られ、人権は法により保護されます。私たちは、あなたの力になれる専門家集団であることをお約束致します。
令和3年4月1日
理事長 中村 一朗
名誉院長ご挨拶
【後方支援病院として地域医療に貢献】
当院は昭和47年の開設以来、「患者さんと共に汗し、共に喜び、共に生きる。」を基本理念に、近隣の北見赤十字病院等と連携を取り合い、精神科後方支援病院として地域医療を支えてきました。
今後も患者さん本意の病院を目指し、スタッフ一同一丸となり、地域医療に貢献して参ります。
今後も患者さん本意の病院を目指し、スタッフ一同一丸となり、地域医療に貢献して参ります。
【「北見地方精神保健協会」の設立に尽力】
私は「北見地方精神保健協会」の創設者の一人として北見地域の精神医療の充実および発展に携わってきました。
本協会は私をはじめ、玉越病院の前身である八木病院院長の八木先生、北海道北見保健所長の坂井田先生の3人が発起人となり、オホーツクの精神医療の充実と精神衛生の普及を狙いに創設されました。我々の熱い思いに北見医師会・北見警察署・各市町村が賛同し、以降50年以上にわたり活動を続けてきました。
私は「北見地方精神保健協会」の創設者の一人として北見地域の精神医療の充実および発展に携わってきました。
本協会は私をはじめ、玉越病院の前身である八木病院院長の八木先生、北海道北見保健所長の坂井田先生の3人が発起人となり、オホーツクの精神医療の充実と精神衛生の普及を狙いに創設されました。我々の熱い思いに北見医師会・北見警察署・各市町村が賛同し、以降50年以上にわたり活動を続けてきました。
【精神科医になろうと思ったきっかけ】
医学部の学生時代、世田谷病院と都立松沢病院でインターン実習に行った際、精神病は大変な病気だなと感じ、この病気の治療のため、自分も何かの役に立とうと思い、精神科医になる決意をしました。
【精神医療に対する思い】
精神障害の方が地域で明るく希望をもって生活していくために必要なことは一人一人の話をよく聞いてあげることだと思います。患者さんはそれぞれ「もう病気は治らない」という人、「年齢を重ねるごとによくなっている」という人など色々な考えを持っています。様々な考え、思いをよく聞いて、それに応じた助言をしてあげることで、患者さんは明るい気持ちでいられる。そのことが大切だと思います。
令和3年4月1日
名誉院長 藤田 一清
病院理念
患者さんと共に汗し、共に喜び、共に生きる
病院概要
施設名称 | 医療法人社団 潤清会 端野病院 |
所在地 | 〒099-2101 北海道北見市端野町一区666番地 電話番号:0157-56-3151 FAX:0157-56-2919 |
診療科目 | 精神科・神経科・内科 |
開設者 | 医療法人社団 潤清会 端野病院 |
理事長 | 中村 一朗 |
院長 | 中村 一朗 |
副院長 | 薮本 元 |
開設 | 1972年(昭和47年)8月1日 |
法人化 | 1992年(平成4年)9月1日 |
施設概要 | 地上3階建 |
許可病床数 | 精神病床 140床 |
届出施設基準 | 1F精神療養病棟60床、2F精神一般閉鎖病棟70床 |
沿革
昭和47年08月 | 藤田一清氏により「端野医院」として開業(精神87床) |
院長に藤田一清氏が就任 | |
平成04年09月 | 「医療法人社団 潤清会」として法人を開設し、病院名を「端野病院」に(精神189床) |
理事長・院長に藤田一清氏が就任 | |
平成15年04月 | 病院敷地内にデイケアセンターを開設 |
平成19年06月 | 精神科訪問看護を開始 |
平成19年07月 | 許可病床数を変更(精神140床) |
令和02年06月 | 理事長に中村一朗氏が就任 藤田一清氏は院長を継続 |
令和02年06月 | 病院敷地内に指定居宅介護支援事業所「アザレア」を開設 |
令和03年11月 | 名誉院長に藤田一清氏が就任 |
令和03年11月 | 院長に中村一朗氏が就任 |
令和05年03月 | 精神科療養病棟(60床)、精神一般病棟(70床)、休床(10床)へ変更 |
施設基準
・精神病棟入院基本料15:1
・精神療養病棟入院基本料
・重症者加算1
・看護補助加算2
・夜間看護体制加算
・精神科身体合併症管理加算
・後発医薬品使用体制加算1
・医療保護入院等診療料
・入院時食事療養/生活療養(Ⅰ)
・精神科作業療法
・精神科ショート・ケア「小規模なもの」